オルカの日記

雑記と少しの自転車旅

新年という日常

気がつけば新年を迎えていた。

新年なんて人が勝手に決めた事であって、特に何も新しいこともなく去年と何も変わらず過ぎていくわけで。何かが変わったなんて思っているのは人間の一部だけで、人間以外の生き物は昨日と何も変わらず毎日を生きているのである。もう39(独身)になろうかという年にもなると、新年を迎えたところで一体なんなんだと捻くれた見方にもなってくる。そう、捻くれているぶん「その他の生き物」よりもタチが悪いのである。少し前までは大晦日に年越し蕎麦を食べることを特別に感じもしたが、今となっては普段と同じ食事をして、なんとなく浮かれている世を感じるのみだ。この空気はクリスマスからその余韻を引きずって、大晦日、元旦と続いている気がする。お前ら浮かれすぎだ、と捻くれた僕は思ってしまう。僕に子供がいりゃあ子供の成長を感じる一つの節目にもなったかもしれん。が、僕には新年なんてどうでもいい親戚の集まりに顔を出して「まだ結婚はしないの?」を愛想笑いでかわしながら、甥っ子、姪っ子にお年玉を渡すだけの散財長期休暇でしかねぇのよ。考えれば考えるほど思う。ここはただの地獄か?

しかし今年は姪っ子が妙にお年玉を喜んでいた。親戚からもらった「すきなものかってね」と平仮名で書かれたお年玉袋を見てテンションが上がった様子で、その流れで僕のお年玉も喜んで笑顔で受け取ったのだ。うん。ここは天国だったわ。ケチらず諭吉を入れた僕が報われた瞬間である。ばぁちゃんのお墓に散歩に行った姪っ子がポケットから盛大にお年玉をばら撒きながら駆け出していたのには肝を冷やしたけれど。マジで誰も気づかなかったらお通夜になるからな。お年玉はもらったら親に預けんといかんな。その流れで親が着服するかもしれんけど。

さて、先ほどは散財長期休暇とは言ったが。そうは言っても長期休暇。何かしらすることはあるだろうと、自転車旅で使用するテント、ハンモックの設営をしに行ってきた。

うん。さみぃ。

ハンモックは絶対冬はいかんな。この地特有の空っ風は少し風が吹こうものなら背中もケツも凍るわ。や、どこでも凍るわ。シュラフに潜っても何も変わらん。一晩で死ねる。漫画本一冊読んだら身体が芯まで冷えた。おとなしくテントに入ってみたはいいけどやっぱりさみぃ。地温が直に来るのは良くないしマット敷かんとあかん。寒さ対策にインフレーターマットくらいは持っていくべきだろうか。でも出発は4月と決めているし、でも4月でも雪降ったりするし…。うん、この辺は出発前の僕に判断を任せよう。

帰ってからそういえばと思い出した。寒さ対策に良いのではないかとハッキンカイロを買ったのだった。ベンジンオイルを入れると市販のカイロよりも暖かく、持続性もあるため旅に重宝するのではと考えていたのだった。まぁそれを考慮しても真冬のハンモックは論外だが。

まぁこのようにちょいちょいと自転車旅のシミュレーションをしていて、準備も着々と進んでいて、もう必要なものは無いのではないか、と思っている。そんな感じなので、今は特にアレを買わなきゃ、という事もなく、「海に行ったら釣りしたいから安い釣竿でも買おうかな」とか、「スマホに入ってる音楽に歌詞を表示させたいな」とか本当にどうでもいいことばかり考えている。あと3ヶ月。いい加減身の回りのものを減らさないといけない。そういう意味ではやることはたくさんあるんだけれど、そこはあまり手についてはいない。

 

この辺りはこの長期休暇でなんとかしたいところだ。

絶対にやる、とは言わない。やれればやっていく。

この雑記もそういう現実逃避から来ているのだ。本当、面倒臭い。

なんだかんだ何もせずに長期休暇が終わる未来は既に決定しているように思いつつ、この雑記を終える。